2009年1月の営業停止後、建物が11年間にわたり放置されていた秋田市のJR秋田駅近くの旧ビジネスホテル「ホテルハワイ」駅前店の土地を、不動産会社のタカラレーベン東北(仙台市)が取得した。建物を解体し、跡地にマンションを建設する。

 同社によると、駅前店の土地を所有する個人から21日、引き渡しを受けた。新たに建てるマンションの規模や詳細なスケジュールは明らかにしていない。今後1年をめどに解体し、2023年にもマンションを完成させるとみられる。

 担当者は「駅前で利便性が良く、角地で目立つ。秋田の顔となるようなマンションになる」と話した。

 1965年創業のホテルハワイは駅前店のほか、同じく市中心部にあるラグーン店と新本店を合わせた計3店舗で1050室を有し、かつては東北最大規模だった。大手チェーンのビジネスホテル進出が相次いだことなどで経営が悪化。運営会社は自己破産した。

 ラグーン店と新本店の建物も未活用のまま残されたが、2017年に不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)が建物と土地を取得。跡地にマンションを建設する計画で、建物の解体が進んでいる。

 廃虚となっていた駅前店も今後の見通しが開け、旧ホテルハワイの跡地活用は3店全てで新たな段階に入った。

 駅前の貴金属店に長年勤める男性(70)は「(駅前店の建物は)暗くて物騒だった。マンションになれば明るくなり、中心商店街を活気づけてくれるかもしれない」と期待を寄せた。