台風19号豪雨で被災し宮城、福島県境で運休が続く阿武隈急行について、宮城県の村井嘉浩知事は13日、運営する第三セクター阿武隈急行(伊達市)側から現時点で全線運行再開の見通しは立っていないと伝えられたことを明らかにした。

 同日あった県議会予算特別委員会で答えた。村井知事は被害が深刻な上、トンネルなど施設の老朽化が著しく、乗客の安全確保には詳細な調査が必要だと指摘。現場が山間地にあることを踏まえ「会社から全線運行再開を見通すのは難しいと聞いている」と述べた。

 運休区間の復旧方針に関しては「会社と福島県、沿線市町と意思を統一していない。今は何も申し上げられない」と明言を避けた。

 県は阿武隈急行の復旧関連費用として、2020年度一般会計当初予算案に貸付金1億5000万円、19年度一般会計補正予算案に7300万円を計上している。当面は回送列車の運行を目指す方針。