昨年のラグビーワールドカップ(W杯)で釜石市が会場の一つになったことによる岩手県内への経済波及効果は113億4500万円だったことが、釜石市で13日にあったW杯釜石開催推進協議会で報告された。

 岩手経済研究所の試算では、全国12会場で唯一、スタジアムを新設したことによる建設分野が51億6600万円で全体の62%を占めた。

 このほか産業分類別では、イベント運営、グッズ製作など対事業所サービスが16億3600万円、運輸・郵便が8億2000万円、飲食・宿泊など対個人サービスが7億7500万円だった。

 2016年時点での試算は83億2000万円だったが、スタジアム建設費や大会の盛り上がりによる運営経費が増えた。予定していた2試合のうち1試合が台風19号の影響で中止になったものの、一定の経済効果はあったと分析している。

 釜石市への昨年4~11月の入り込み客数は、70万7962人で前年同期比202%。年間ベースでみても東日本大震災以降最多だった16年度の56万5638人を大きく上回った。

 一方でW杯期間中(昨年9月22日~11月2日)の市内主要ホテルの稼働率は前年同期を下回った。飲食店からも「人の流れが少なかった」との声が寄せられており、市W杯推進本部事務局は「思ったほどの効果がなかったのかもしれない」と分析した。