農耕馬の新たな活躍の場を探そうと、岩手県立大が21日、盛岡市の高松公園で農耕馬と触れ合う体験会を開いた。親子連れ約50人が、ドサンコ2頭の引き馬による乗馬体験を楽しんだ。

 体験会は農林業の機械化を受け、都市公園の芝生の維持管理やホースセラピーなど農耕馬の新たな役割を調査する社会実験の一つ。八幡平市のイベント企画「MATOWA(マトワ)」が委託を受けて実施した。

 県立大の渋谷晃太郎教授(環境政策論)によると、日本有数の馬産地だった岩手の飼育頭数は減少している。近年は食用のケースが多い。馬と触れ合う機会も岩手の伝統行事「チャグチャグ馬コ」などに限られるという。

 乗馬体験をした盛岡市の佐々木空ちゃん(5)は「最初は怖かったけど、乗ってみたら楽しかった」と話した。母の会社員絵美さん(37)は「すぐに馬に触れるようになった。大きな成長だ」と喜んだ。

 渋谷教授は「農耕馬の仕事がなくなれば馬事文化は廃れ、伝統行事の継続も難しい。馬が人と触れ合う機会を増やして身近な存在に戻したい」と話した。