仙台空港(宮城県名取市、岩沼市)は6日、1990年に国際定期路線が初就航してから30年が経過した。新型コロナウイルスの影響で国際路線は運休が続いており、空港経営が大きな打撃を受ける中で節目を迎えた。

 運営する仙台国際空港(名取市)によると、新型コロナの影響で3月の国際線は就航率5%。旅客数は前年同月比97.8%減の648人に落ち込んだ。旅客の9割を占める国内線の需要もしぼみ、国内・国際線を合わせた旅客数は56.4%減の13万8654人。直営売店や駐車場など非航空系の収入も大幅に減少した。

 当初は航空各社や東北の自治体を招いてセレモニーを計画したが、延期した。岡崎克彦取締役航空営業部長は「民営化以降の国際線新規就航などの果実が吹き飛びかねず、相当厳しい状況だ。航空会社との関係を維持し、終息後には確実に路線を戻したい」と話す。

 同空港は90年4月6日、アシアナ航空ソウル線の就航で国内13番目の国際空港となった。国際線旅客者数が最も多かったのは、2000年度の47万1699人。その後は景気悪化などで伸び悩み、東日本大震災では空港が被災、全便の一時運休にも見舞われた。

 16年7月の民営化以降は新規就航や増便が続き、19年度の国際線旅客数は前年度比21.7%の37万8995人を記録するなど、上昇傾向にあった。

 仙台発着の国際線は現在、アシアナ航空のソウル線が4月末まで、中国国際航空の大連経由の北京線は5月2日まで、上海線は4月末までそれぞれ運休。台北線はエバー航空とタイガーエア台湾が4月末まで、ピーチ・アビエーションが23日まで、タイ国際航空のバンコク線は10月24日までの運休を決めている。