秋田県は27日、県産シイタケと枝豆が、大消費地を抱える東京都と横浜、川崎両市の3中央卸売市場で2019年度の年間出荷量日本一になったと発表した。通年での出荷量日本一はともに初めて。シイタケは18年度に続いて販売額、販売単価も制し、念願の「三冠王」を達成した。

 シイタケの19年度出荷量は2241トン(18年度比70トン増)で、18年度1位だった岩手県(2105トン)を初めて抜いた。

 販売額は26億3700万円(4600万円増)、1キロ当たりの販売単価は1177円(17円減)。販売額は岩手(18億900万円)、販売単価は栃木(890円)をそれぞれ上回った。

 秋田県産シイタケは品質の良さなどが市場で評価され、17年度以降は販売額、販売単価で首位だった。

 県はコメへの依存度が高い農業からの脱却を目指し、17年度に3カ年の「秋田のしいたけ販売三冠王獲得事業」を開始。野菜や花などの園芸作物を大規模栽培する「園芸メガ団地」を推進し、シイタケの生産体制を拡充してきた。

 全農県本部園芸課の高橋利和課長は「目標の三冠王を達成できたことをうれしく思う。今後もトップブランドの地位を確立するため生産規模の拡大に努めたい」と話した。

 19年度の枝豆の出荷量は1795トン(18年度比345トン増)。作付面積は896ヘクタール(4ヘクタール減)とほぼ横ばいだったが天候に恵まれ収量が増加し、18年度トップの群馬県(1597トン)を上回った。

 県と全農県本部は10年4月に「えだまめ販売戦略会議」を設置し、コメの転作作物として枝豆栽培に力を入れてきた。県園芸振興課の担当者は「オール秋田で取り組んできた成果が実を結んだ」と説明した。