青森県弘前市の岩木山(標高1625メートル)の南麓に並木道が延びるオオヤマザクラがほぼ咲きそろった。総延長約20キロで「世界一の桜並木」の愛称で知られるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で人影はまばら。薄桃色の花々が山麓の道を静かに彩っている。
 オオヤマザクラは1985年に市民の手で植樹が始まった。「世界一長い桜並木をつくりたい」と多くの人々が協力。10年ほどかけて、嶽温泉(弘前市)に向かう県道とその周辺に約6500本が植えられた。並木道は標高差が250メートルあり、標高が低い場所から順に花が顔を出していく。
 毎年多くの観光客が訪れるが、今年は地元の観光協会も積極的な情報発信を控え、閑散とした風景が続く。