新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校が大半の小学校で終わった青森県で、スポーツ少年団は活動再開のめどが立たずにいる。学校施設が使えなかったり、「3密」解消が難しかったりするからだ。「子どもたちはかなりストレスを抱えている」と不安を募らせる保護者も少なくない。

 9日昼、青森市スポーツ公園。市内の「小柳野球クラブ」のメンバーが筋トレやキャッチボールで汗を流した。集まるのは2カ月ぶり。6年の神友樹君(11)は「みんながいると練習の幅が広がるし、元気が出る」と笑顔を見せた。

 父母会が自主練習を希望する子どもたちを募った。校庭が使えず、公園内の野球場を予約した。神君の母由香さん(43)は「子どもたちは早く練習したくて限界だった」と話す。

 市内の小学校は11日に授業を再開するが、市は体育館や校庭の開放は今月末まで控えるよう求める。市教委の担当者は「大勢が集まる活動は感染リスクが高いので自粛してもらっている」と説明する。

 同市の剣道スポ少「青森紘武館」の前田武興館長(79)は「体が常に密着するし、どうやっても3密は避けられない」と話す。自前の道場も広くはなく、「いつ再開できるかは全く分からない」と肩を落とす。

 県少林寺拳法連盟弘前西スポ少(弘前市)の唐牛勝支部長(54)も「感染対策がしっかりとできない限り活動は難しい」と頭を抱える。

 長引く活動休止と不透明な先行きに、指導者や保護者に不安が広がる。3月上旬から活動を休止している藤崎町柔道スポ少の高谷明団長(41)は「子どもたちの体力低下や練習再開後のけがが心配だ。体を動かせず鬱憤(うっぷん)もたまっているだろう」と案じる。