福島・南相馬の市立学校、教室に段ボールの間仕切り板 宮城・大和で製造へ

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、南相馬市は市立学校の各教室に段ボール製の簡易パーティションを導入する。25日の授業再開に合わせ、中学校3校で試行する。
パーティションは高さ140センチ、幅66センチ。机を囲むように床に立てて飛沫(ひまつ)拡散などを防ぐ。授業に支障がないよう、前方と左右に透明なフィルムの窓が付いている。
学校給食に牛乳を納める松永牛乳(南相馬市)の井上禄也社長のアイデア。宮城県大和町に新仙台工場を置く段ボール最大手のレンゴー(大阪市)に製造を依頼した。
「台湾の学校が机に仕切りを立てていたのがヒントになった」と井上社長。市教委は「子どもも密集を避け、友達と距離を保つ必要があると実感してほしくて導入した」と説明した。