あさぐな(出歩くな)、たがるな(集まるな)、ねっぱぐな(くっつくな)-。津軽弁で新型コロナウイルス感染防止策を呼び掛ける缶バッジを、弘前市の印刷業者が発売した。標準語では、ぎすぎすしがちなメッセージをユーモラスに表現し、人気を集めている。

 1個300円のバッジは「いづだかんだあさぐな(不要不急で出歩くな)」「たがればまいね(集まったらダメ)」「したらにねっぱぐな(そんなに密接するな)」の3種類。標準語訳と英訳も記した。疫病退散の妖怪「アマビエ」を背景に描いた。

 印刷業の傍ら「田村商店」の名で津軽弁の缶バッジを製造、販売する田村訓さん(52)が売り出した。毎年新作を発売する弘前さくらまつりが中止となり、コロナ対策の缶バッジを作った。会員制交流サイト(SNS)などで話題になり、これまで約1000個を出荷した。

 田村商店のオンラインショップと青森市の県観光物産館アスパムの「県地場セレクト」で購入できる。

 地場セレクトのスタッフ中山ひと美さん(40)は「標準語だと角が立つ言葉も津軽弁にすれば笑ってもらえる。元気がない人が手に取り、笑顔になってもらいたい」と話す。

津軽弁とアマビエで新型コロナの感染予防を啓発する缶バッジ。「疫病退散」の文字と甘エビのイラストを組み合わせたデザインも