JR東日本仙台支社の坂井究支社長は22日の定例記者会見で、東北新幹線の5月の利用者数が20日現在、前年比93%減と4月より3ポイント悪化したことを明らかにした。新型コロナウイルスに絡む政府の緊急事態宣言が順次解除されており、「首都圏が解除すれば経済活動が復活しビジネス、観光客が戻ってくるのではないか」と期待感を示した。

 仙台支社によると、新幹線利用の下落幅は大型連休中の93~96%をピークに、今週は89%まで回復している。坂井支社長は「従来の対策に加え、車内におけるソーシャルディスタンスの確保など、気を抜かず業務に取り組む」と述べた。

 JRグループや自治体が2021年4~9月に展開する予定の大型観光宣伝「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」については、日程は未定ながらも予定通りに実施する考えを強調。「震災から10年の節目の年。観光客を呼び戻す起爆剤として準備は進めている」と話した。

 坂井支社長は6月23日付でJR東の常務総合企画本部長に昇格する予定。「3年間の任期中は雪害や台風、コロナなどとの闘いだった。今後は本社からバックアップしたい」と語った。