1885(明治18)年の創業で、山形県を代表する山形市の老舗漬物店「丸八やたら漬(づけ)」が31日、のれんを下ろす。販売の落ち込みなどで自主廃業を決めた。閉店が明らかになった4月下旬以降、なじみの味を惜しむ客がひっきりなしに訪れる。

 大通りに面した、切り妻造りの店舗兼主屋と蔵は大正期の建築。奥にある明治中期に建てられた畳の蔵座敷は、一般客も利用できる宴会場として人気を集めてきた。

 建物群は国の登録有形文化財に指定され、街のシンボル的存在だ。国内外から訪れた人々の交流の場でもあったが、いずれも取り壊される見通しだ。

 最終日の営業は午前10時から。店を閉じる午後5時に6代目の新関芳則社長(66)があいさつに立つ。