新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の全面解除を受けて、東京都内にある東北6県の全てのアンテナショップが1日までに営業を再開した。各店舗は店内の消毒や混雑回避といった感染抑止対策に努めつつ、4、5月の休業で失った客足を取り戻そうと腐心している。

 青森、岩手、山形、福島は、都が休業要請を「ステップ2」に緩和した1日にそろって再開した。

 銀座の「いわて銀河プラザ」は休業中、賞味期限が近いじゃじゃ麺や南部せんべいなど8000円以上の商品をまとめた「銀プラ助けてBOX」を5400円で通信販売した。100セットを完売したが、担当者は「当面、商品をどれくらい仕入れていいのか読みづらい」と頭を悩ませる。

 同じく銀座の「おいしい山形プラザ」は、特産のサクランボをPR。担当者は「最盛期までに再開できてよかった」と安堵(あんど)した。

 JR飯田橋駅近くの「あおもり北彩館東京店」は、黒にんにくやリンゴパイなど定番の人気商品を取りそろえ、客足の回復を図る。

 日本橋の「日本橋ふくしま館」はNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルで、福島市出身の作曲家古関裕而さんにちなんだ地酒や菓子を店頭で紹介した。小山勉館長は「観光宣伝はしにくいが、県産品の販路を広げる役割は果たしたい」と力を込めた。

 一足早く5月29日に再開した東池袋の「宮城ふるさとプラザ」は、48日間の休業の影響で賞味期限が迫ったカキの塩辛や「仙台いちご」のクリームチーズなどを店頭に並べ、割引セールを展開している。

 大蔵国孝店長は「再開後の売り上げは昨年の7割程度。徐々に通常に戻したい」と意気込む。首都圏との往来自粛が緩和されれば、旬のホヤの生産者を招いた即売会も計画するという。

 高輪にある「あきた美彩館」は野菜など生鮮食品の需要を見込み、5月18日に時短営業を再開。翌19日には比内地鶏の唐揚げなどを詰めた弁当の販売を始めた。店の担当者は「テークアウトは好評だ」と手応えをつかんでいる。