新型コロナウイルスの感染防止のためマスク着用者が急増したことで、装着時の耳の裏の痛みを解消する補助具が売れている。プラスチック成形加工のエスアンドケイ(山形県米沢市)が2015年から発売する「イヤピー」。4、5月の2カ月で、昨年度売り上げの約6割に相当する2万2000セットを販売する好調ぶり。同社は海外も視野に、販促に力を入れる。

 国の緊急事態宣言の全面解除で受注は落ち着いたが、3月以降、ネット通販で1日平均100セット以上を販売。ネット以外ではこれまで、米沢市内のコンビニやドラッグストアなど一部店舗でしか取り扱いがなかったが、5月に家電量販店と総合スーパーからの大量受注に成功。現在大手コンビニとの大口取引に関する交渉も進む。

 イヤピーは、マスクのひもに掛け、耳裏にはめ込むようにフィットさせ圧力を軽減する。医療用合成樹脂製で耐久性に優れ、軽量で軟らかいため、肌への負担が少なく、目立たない。

 同社は4月に台湾の代理店と契約し、海外展開も視野に入れる。アフリカなどで医療活動を展開する国連からも問い合わせがあり、ヨーロッパ経由で輸出する話もあるという。

 サイズは子ども用から大人用まで計4種類。1セット2個入りで550円。

 同社の相田正人社長は「知名度が低かったこともあり、在庫には余裕がある。困っている多くの人に届けたい」と話している。

 連絡先は同社0238(22)5641。