日本郵便は1日、福島県二本松市の岳温泉郵便局で同市の窓口サービスの提供を始めた。公的証明書の交付だけでなく、飼い犬登録といった業務を包括的に郵便局が担うのは東北で初めて。

 岳温泉郵便局が取り扱うのは住民票など公的証明書交付と飼い犬登録の受け付け、狂犬病予防注射済票の交付。一部証明書の交付は本人による請求に限られる。岳温泉観光協会の事務所にあった従来の市の窓口は5月29日に終了した。

 公的証明書を交付する郵便局は全国に582局(東北は37局)あるが、それ以外の事務を包括受託するのは長野県と石川県の郵便局に続き3局目。自治体側は住民サービスを維持したまま行政事務の効率化を進められ、日本郵便にとっても自治体から委託料を受け取れるメリットがある。

 市の担当者は取材に「事務所の運営費に比べ委託料は少なくて済む。行革につながる」と話した。開始式で日本郵便東北支社の古屋正昭支社長は「郵便局で住民票を受け取り、その場で相手先に郵送することもできる。ワンストップ行政に貢献できる」と意義を強調した。