宮城県は29日、燃料電池車(FCV)に水素を充填(じゅうてん)する「商用水素ステーション」を仙台空港(名取、岩沼両市)に近い岩沼市内に設置すると発表した。県内2カ所目の供給施設で、開設は2021年8月以降の見込み。岩谷産業と日本水素ステーションネットワーク(東京)が共同で整備する。

 仙台空港に隣接する工業団地「仙台空港フロンティアパーク」の空き区画を活用。同空港と仙台東部道路仙台空港インターチェンジをつなぐ県道沿いに建設する。着工は今秋の予定。

 県は20年度予算に、施設整備費の助成などを盛り込んだ水素エネルギー利活用推進費を2億300万円計上した。事業者を公募し、唯一手を挙げた両社の共同事業への補助を決めた。

 県は二酸化炭素を出さない水素を次世代エネルギーの柱と位置付け、温室効果ガスの排出量削減を目指す。村井嘉浩知事が掲げる「創造的復興」の一環で、県が後押しした最初の施設は17年3月、仙台市宮城野区の県有地にオープンした。

 県内のFCV登録台数は20年5月末現在で48台にとどまり、施設増設が課題。村井知事は29日の定例記者会見で「(今回の場所は)空港に近く、分かりやすい。FCVの普及に弾みがつく」と期待した。