自分の名前に楽器の字が入っているにもかかわらず、子どもの頃から音楽の授業が大嫌いだった。先輩から「乗りは良い」と褒められるが、リズム感はゼロ。あえて苦手なジャンルに挑戦しようと、和太鼓教室の門をたたいた。

 指導役は宮城県内で和太鼓教室を営む千葉響さん(28)。「名は体を表す」という言葉がぴったり。音楽一家で育ったそうだ。県内を中心に活動する和太鼓ユニット「サムライアパートメント」のメンバーだ。

 まずは、ばちの持ち方から。背筋を伸ばし、膝を外に向けて足を開いて姿勢を整える。握りはじゃんけんの「グー」の形で、強く持ち過ぎないのがポイントという。

 軽く打ったり、強くたたいたりした後、基本のリズムに挑戦した。リズムは(1)ドコドン(2)ドンドコ(3)ドコンコ(4)ドコドコ-の4種類。「ドン」「ド」は右手、「コン」「コ」は左手でたたく。

 緊張して無駄な力が入りまくっている記者に、千葉さんは「口ずさみながらたたくといいですよ」。アドバイスに従い、1種類ずつたたいてみると、体内に音が響きわたり、爽やかな気持ちになった。

 「姿勢もいいし、ちゃんとたたけていますよ」。千葉さんの言葉に調子に乗った記者だが、異なるリズムが混じり合うと、頭が混乱。同じ姿勢を保つのも大変だ。

 3種類が合わさったリズムをクリアした時点で本日の体験は終了。わずか40分だが、へとへとに…。「音楽でありながら運動でもある。ストレス解消や健康づくりを目的に通う人も多いんですよ」

 千葉さんの言葉にうなずきながら、心地よい疲れと達成感で満たされた。
(報道部・横川琴実)

[サムライリズムアカデミー]プロの和太鼓奏者が指導する移動型の教室。10月から新法人が運営する。主な活動拠点は宮城野区文化センター。初心者やシニア向けなど4コースを用意する。10月以降の無料体験レッスン(約1時間)の申し込みは電話かメールで。連絡先は050(8880)4090。メールはsra@ryukoutengoku.work