仙台市交通局は2019年度決算に基づく市バスの路線別「営業係数」をまとめた。18年度は全45路線が赤字だったが、19年度は桜ケ丘線の収支がほぼ均衡し、黒字に転換した。全体の係数も18年度に比べやや改善した。10月下旬からバス車内や一部停留所に掲示し、経営状況を知らせる。

 営業係数は100円の収入を得るためにかかる費用で、100を超えると赤字を意味し、数値が大きくなるほど採算性が良くない。

 19年度の路線別係数は表の通り。桜ケ丘線は係数公表を始めた16年度以降、全路線の中で最も採算性が良かったが、19年度は営業収支が418万円の黒字となり、係数も99と初めて100を切った。

 全45路線の平均係数は149。18年度の152から3ポイント改善した。人件費の削減、18年10月に実施した運賃改定など経営改善の効果が表れたとみられる。

 係数が改善したのは野草園線、西の平線、瞑想の松線など33路線。悪化したのは緑ケ丘線、定義線、工学部・宮教大線など8路線で、七北田線や作並線など4路線は横ばいとなった。

 全路線の営業収支は32億839万円のマイナス。赤字幅は18年度と比べ約2億円縮んだ。赤字額最多は営業収支・費用が大きい鶴ケ谷・南光台線で、2億1094万円のマイナスだった。

 市交通局は循環観光バス「るーぷる仙台」を除く全464台のバス車内に路線別係数を掲示する。係数400以上の長町線など8路線は、上りの停留所58カ所に詳しい係数を掲げる。