東京電力は15日、福島第1原発構内の放射性物質トリチウムを含む処理水について、2次処理の試験に着手した。将来的な環境放出の可能性を視野に、トリチウム以外の放射性物質が規制基準未満まで下がるかどうかを調査する。

 試験では、高濃度の処理水2000トンを改めて多核種除去設備「ALPS(アルプス)」で浄化する。10月中旬まで試験し、来年1月まで結果を分析する。

 原発構内で生じた汚染水は、アルプスで一定程度浄化できる。ただ処理量を重視した初期は放射性物質を十分除去できず、現在保管中の処理水122万トンのうち7割は改めてアルプスに通す必要がある。

 原発構内でたまり続ける処理水を巡っては、国が処分方法を検討している。2次処理試験の結果は政府の方針決定に影響する可能性があるが、東電は「必要に応じて3次処理以降も検討しており、放射性物質は十分除去できる」と見込む。

 処理水を環境に放出する場合は2次処理後に希釈し、トリチウム濃度を規制基準未満に下げる。