日本画の巨匠東山魁夷(1908~99年)が完成まで10年以上費やした全68面の障壁画を一堂に公開する「東日本大震災復興祈念 唐招提寺御影(みえい)堂障壁画展」(宮城県美術館、河北新報社、東北放送、日本経済新聞社主催)が19日、仙台市青葉区の宮城県美術館で開幕した。11月1日まで。

 エメラルドグリーンの波が大きく打ち寄せる「濤声(とうせい)」、雲煙立ち込める幽玄な山麓を表した「山雲」、唐招提寺(奈良市)を開基した高僧・鑑真の故郷を壮大に描いた「揚州薫風」など障壁画5点のほか、スケッチや下図計45点が並ぶ。

 開会式で唐招提寺の西山明彦(みょうげん)長老は「震災から間もなく10年がたつ。障壁画を見て少しでも心を休ませてほしい。仏教の教えや東山魁夷の精神性を感じ取ってもらいたい」と話した。

 仙台市泉区の主婦渡辺洋子さん(83)は「ひと目見て胸がどきどきするほど感動した。静かな描写の中に完成された世界観が美しい」と話した。

 午前9時半~午後5時。9月21日を除く月曜と9月23日は休館。一般1400円、学生1200円、小中高生700円。連絡先は県美術館022(221)2111。