宮城県気仙沼市が同市赤岩牧沢の市総合体育館敷地内に整備する大型倉庫が17日、着工した。災害時には1万5000人分の救援物資の集積・配送に対応し、避難者へのスムーズな物資供給の拠点となる。

 倉庫は鉄骨2階、延べ床面積1800平方メートル。国や県などから届く食料や生活用品4日分の集積と配送作業を行うことができる。市職員が業務に当たる事務室や仮眠室のほか、会議室もあり、平時は防災に関する市民向けの講座や懇談会に利用できる。

 市は倉庫整備と併せ、市本吉総合、唐桑の両体育館で、車両による物資搬入がしやすいよう一部改修工事を予定している。事業費は計約6億円で国の復興交付金を充て、全て年度内の整備完了を目指す。これにより、東日本大震災時と同規模の、市内約2万人の避難者への円滑な支援を可能にする。

 震災時、市は同市四反田の旧青果市場を救援物資の集配拠点としたが、設備不十分で混乱が生じた。旧市場は災害公営住宅用地となり、市最大の避難所となる市総合体育館付近での拠点整備を決めた。

 17日は現地で安全祈願祭があり、市や工事関係者ら約30人が出席。菅原茂市長は「復興事業の総仕上げの一つとして取り組む」と話した。