外食チェーンのドリームリンク(秋田市)は19日、参入を計画するウイスキー製造事業について、蒸留所の整備候補地を秋田市河辺の旧岩見小跡地などに決定したと発表した。2022年2月までに用地を取得、4月に着工し、同年中に完成させる。25年の本格的な出荷を目指す。

 候補地は旧岩見小跡地とその周辺の3万8500平方メートル。近くには景勝地の岨谷峡(そうやきょう)があり、岩見川が流れる。岩見川は硬水に近い水質で、ウイスキー造りに適していると判断した。

 蒸留所にはポットスチル(単式蒸留釜)を大小2基設置。原酒の生産量は年間約2万1000リットルを見込む。事業費は4億~5億円。

 昨年9~10月に秋田県内の各市町村から候補地を募集し、18市町村から100カ所以上の候補が集まった。今年6月に10カ所に絞り込み、10月に決定した。

 秋田市役所で会見した村上雅彦社長は「100年後でも県民の宝となる場所にしたい」と意気込んだ。監修に関わり、秋田市でバーを経営する佐藤謙一さん(72)も同席。「ファンが増えるようなウイスキー造りを目指す」と語った。

 同社は18年5月から、県総合食品研究センターとウイスキーの商品化に取り組んでいる。蒸留所が完成すれば本州最北となる。