東京電力は20日、会津若松市河東町の水力発電所「日橋川(にっぱしがわ)発電所」(3基)の大規模改修工事を報道機関に公開した。福島第1原発事故後の同社再建計画の一環で、老朽化した中小発電所を改修して福島の復興を後押しする。来年1月から順次運転を再開する予定。

 日橋川発電所は1912年、化学工場の発電所として運転を開始。51年に東京電力が所有した。大規模改修は約80年ぶりで、2016年8月に着工した。

 改修は流体解析などを実施し、増出力を実現。400キロワット増の1万1000キロワットとなる。環境に配慮し油漏れを抑えるため、油圧装置を電動化したり潤滑油を水潤化したりして小油量化を図る。建屋も建て替えた。

 東電リニューアブルパワーによると、日橋川発電所改修工事は10月末現在、約1万3000人の県内雇用を創出。県内事業所からの資機材調達は約1億7000万円になった。固定価格買い取り制度(FIT)による売電収益の一部を県内の教育や医療に役立てる。

 金川発電所(喜多方市)も大規模改修を実施し、昨年10月に運転を再開した。