福島市土湯温泉町の「おららの酒BAR(さかば)・醇醸蔵」で21日、地元のコメやリンゴを原料に使ったどぶろくとシードルの製造が始まった。東日本大震災からの復興と温泉街の新たなにぎわい創出につなげる狙い。

 酒造りを担うのは、まちづくり会社元気アップつちゆ(福島市)が昨年12月に設立したORARA(同)。市が2018年に国から「福島フルーツ盆地(ぽんち)酒特区」に認可されたのを受け、醸造免許を取得した。

 元気アップつちゆが8月に整備した木造2階の醸造所兼事務所で、スタッフ3人が県産酒造好適米「夢の香」を木箱で蒸し、福島市産リンゴを機械でジュースに絞るなどして仕込む。

 スタッフは全員がどぶろくとシードルの製造は未経験者で、造り方を一から勉強したという。「おららのどぶろく」(300ミリリットル)「おららのシードル」(200ミリリットル)と命名。隣接のカフェ「おららのコミセ」、温泉街の土産品店などで12月20日に発売する。

 価格は検討中。両社の加藤勝一社長は「構想4年で今日を迎え、感慨深い。地元の素材を使った酒で観光客を呼び込みたい」と意気込んだ。